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3分でわかる民進党蓮舫氏の戸籍公開と二重国籍問題について

民進党の党首である蓮舫氏が、自身の二重国籍問題について、その事実関係を明らかにするために戸籍謄本を公開しました。

紆余曲折あり、ようやく戸籍の公開までたどり着いた印象ですが、今回公開された情報により、蓮舫氏が昨年まで二重国籍状態であったことが、公的に証明されました。

この問題について、個人的にはマスコミで報道されているよりも、大きな、重い問題として捉えています。

というわけで、蓮舫氏の二重国籍がなぜ問題なのか、戸籍を公開しても問題解決とならない理由や、今後の展開について、できるだけ客観的に、わかりやすくまとめてみました。

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二重国籍っていったいどういうこと?

まずは、現在までに判明している事実関係から見ていきましょう。

  • 1967年 0歳 台湾人の父と日本人の母の間に生まれ、台湾国籍を持つ
  • 1985年 17歳 日本国籍を取得(この時点から、台湾籍と日本国籍の二重国籍状態)
  • 2004年 36歳 参院選東京選挙区で初当選
  • 2016年 48歳 10月6日に日本国籍を選択することを宣言

つまり、17歳の時に日本国籍を取得した時点から、昨年の10月まで、蓮舫氏は台湾籍と日本国籍を有する二重国籍状態だったことが判明しています。

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(引用:http://www.sankeibiz.jp/macro/photos/170718/mca1707181722008-p1.htm

蓮舫氏の主張では、17歳で日本国籍を取得したときに、台湾籍を抜いた「つもり」だった、ということです。

 

 

国会議員は日本国籍じゃないといけないの?

当然ながら、日本の国会議員は日本国民じゃないとなれません。これは、公職選挙法第10条に規定されています。

もし日本の国会議員が、別の国の人だったらどうでしょう?その人の国に有利な外交政策を行ったり、日本に不利な法律を作ってしまう懸念がありますね。だから、日本の国会議員は、日本国民じゃなければダメなわけです。

 

 

蓮舫氏は日本国民と言えるの?

それじゃあ、現在野党第一党の党首まで務めている蓮舫氏は、日本国民と言えるのでしょうか。

結論から言えば、「蓮舫氏は日本国民である」と言えると思います。

二重国籍状態であれ、日本国籍を持っていることは確かですから、台湾籍を抜いてなかったことを取り上げて、「日本国民じゃない」というのは、いささか強引な理論です。

しかし、ひとつ付け加えておくと、国籍法14条において、日本国籍の選択は、22歳までに外国籍を離脱するか、選択の宣言をすること、と規定されています。

本来は22歳までに台湾籍の離脱をしなければならなかった蓮舫氏ですが、離脱証明書の日付は、結局昨年(2016年)になっています。

 

 

なんでこんなに問題になっているの?

さて、事実関係を理解したところで、この二重国籍問題の一番肝の部分についてお話ししましょう。

一番の問題点は、蓮舫氏が、二重国籍状態であったにも関わらず、2004年の選挙公報において「1985年 台湾籍から帰化。」と記載し、参議院選挙に当選したことです。

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帰化をするには、「無国籍であるか、帰化によってそれまでの国籍を喪失すること」が条件とされています。*1

一般的に考えて、「台湾籍から帰化」という文言は、「台湾籍を喪失して、日本国籍を取得した」と受け取られるでしょう。

選挙公報にこのような記載があれば、まさか蓮舫氏が「二重国籍」であると思う人はほとんどいないでしょう。

これは、公職選挙法235条の「虚偽事項の公表罪」に該当する恐れがあります。過去に学歴詐称をした国会議員は、最高裁にて有罪が確定しています。

蓮舫氏は、17歳の時点で「台湾籍から離脱したと思っており、故意性はない」という主張をしていますが、その後のタレント活動において、以下のような発言をしています。

「父は台湾で私は二重国籍なんです」(週刊現代)

「在日の中国国籍の者としてアジアからの視点にこだわりたい」(朝日新聞)

「私の国籍は台湾なんです」(雑誌クレア)

引用:http://www.sankei.com/politics/news/170718/plt1707180044-n4.html

これらの発言を見るに、蓮舫氏が「台湾籍を喪失していたという認識」の正当性には、ちょっと首を傾げざるを得ません。

 

 

 

今後の蓮舫氏について

戸籍を公開したことによって、蓮舫氏はこれらの問題にケリをつけて、問題解消としたかったことでしょう。

しかし、逆に言うと、戸籍を公開したことで、二重国籍状態であったことが事実として認識されて、そのことに対する正当性が、今後議論されていくであろう、と予想しています。

蓮舫氏は、一国会議員だけでなく、菅内閣と野田内閣にて、内閣府特命担当大臣に就任しています。

二重国籍状態の者が国家の大臣に就任してよかったのかどうか。政治家としての軽率さ、党首としての認識の甘さという観点から、攻められていくでしょう。

自民党からの追求だけでなく、民進党内部からの追及もあるでしょう。今後に注目です。

 

 

人種差別だという主張について

今回の蓮舫氏の戸籍公開について、蓮舫氏は「差別主義者、排外主義者に言われて公開することは絶対にあってはいけない」と語っていました。

はっきり言って、今回の蓮舫氏の戸籍公開について、人種差別や排外主義は一切関係のないことだと思います。

いったい何が差別なのか?論点のすり替えにしか思えません。

「台湾籍を抜いた」と言っているのだから、それを証明する公的書類の公開を求めた。ただそれだけのことです。

今回における最悪のケースは、蓮舫氏が日本国籍を有していなかったり、あるいは中国国籍も保有していた、というものです。もし蓮舫氏が日本国籍を有していなかったら、はっきり言って問題どころの騒ぎではありません。歴史上の大事件になっていたでしょう。

そういった重要な事実関係を確認するのに、人種も何も関係ありません。それこそ、蓮舫氏自身が言うように、公党の代表としてより強い説明責任がある、というだけのことです。

 

 

追記 国籍喪失許可証についての疑惑

蓮舫氏が戸籍と同時に公開した台湾の国籍喪失許可証について、実はいくつかの疑惑がネット上で指摘されています。

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  • 住所が国名だけしか記載されていない
  • 写真が選挙ポスターに使われているものの流用
  • 写真にエンボス加工の割り印がない
  • なぜか記載されないはずの西暦が記載されている
  • 国籍法機の書類提出から許可までが早すぎる(通常は2カ月程度だが7日で許可)

 

さらに、国籍離脱をするには、「有効なパスポート」が必要であり、蓮舫氏が公開したパスポートは1984年に失効したパスポートでした。

蓮舫氏は今現在有効なパスポートを保有しているはずで、なぜ失効したパスポートをわざわざ出してきたのか、という疑問があります。

有効なパスポートは、あえて出さなかったのではないか?ということです。

これらの疑惑は飽くまでネット上における指摘でありますが、一部専門家も同様の指摘をされています。

少なくとも、現在有効なパスポートを公開しなかったのはなぜか?という疑問は残りますし、それがないのなら、この国籍喪失許可証は本物なのか?という疑問につながっていくのはやむを得ません。

白黒ハッキリするには、まだまだ壁がありそうです。

 

 

 

参考記事・参考法令

国会議員の経歴詐称は公選法違反

なぜ戸籍謄本の開示が必要なのか

蓮舫氏「二重国籍」会見詳報

戸籍法

公職選挙法

国籍法

 

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*1:法務省:国籍Q&A