皆さんは、防災グッズを家に備えていますか?
私は恥ずかしながら、今まで防災グッズというものを持っていませんでした。日本国民は3.11以降、災害に対する意識が平均的に高まったと思いますが、それでも、まだまだ十分に災害グッズを完備している人というのは少ないのではないかと思います。
そんなとき、私はある映画を見ました。『シン・ゴジラ』という映画です。
エヴァの庵野秀明氏が監督をしたゴジラシリーズの最新作。この映画は、現代の日本において、巨大不明生物が出現し、都心に襲来してくる様子が、圧倒的なリアリティで描かれています。
私は、この映画を見て、「被災」というものを強く意識しました。「災害」は非常に身近なものなのだと強く感じました。
そうして、映画を見た2日後ぐらいに、この防災セットを買っていました。
価格は約1.3万円と安くはないのですが、中身を見てみると被災時に必要なものが十分備わっていることがわかります。
今回は、この防災セットに入っていた防災グッズの中身を、すべて取り出して何が入っているのかを紹介したいと思います。
- 災害時ハザードマニュアル
- 非常持ち出しリュック
- 手回し充電ラジオライト(ガラケー充電機能付)
- 緊急モバイルチャージャー(マイクロUSB付)
- 小型LEDランタン
- 単3電池(4本)
- カンパン
- えいようかん
- カロリーメイトロングライフ
- 保存水(3本)
- 非常用給水バック
- 携帯用トイレ(2個)
- トイレの凝固剤(10個入)
- ポリ袋(10枚入)
- 3M防じんマスク(2枚)
- スモークシャットアウト
- カイロ(2個)
- エマージェンシー3点セット(軍手、笛、ロープ)
- 冷熱遮断エアーマット
- レスキュー簡易寝袋
- 歯ブラシ(2本)
- レインコート(男女兼用1組)
- レスキューシート
- ポケットティッシュ(2個)
- ウェットティッシュ
- 三角巾
- エイドクルー9点/爪切り
- まとめ
災害時ハザードマニュアル
災害時の簡易マニュアルです。地震発生時の行動、津波時、土砂災害時などケースごとに簡単な避難方法が書かれています。
非常持ち出しリュック
大容量の非常にしっかりとしたバッグです。この中に防災グッズを詰め込んで、いつでも取り出せる場所に保管しておきます。
手回し充電ラジオライト(ガラケー充電機能付)
ハンドルを手で回して充電するタイプのFMラジオLEDライトです。最新の情報をキャッチアップすることで、正しい行動をとれる確率はぐっと上がります。ラジオとライトを手動で充電できるのは心強いですね。マイクロUSBもついているので、モバイル機器の充電にも使えます。
緊急モバイルチャージャー(マイクロUSB付)
現代において、充電器と言うのは他者と連絡を取るため、情報収集のため、かなり重要度の高いグッズとなっています。
繰り返し使える充電式乾電池は、もし電気が使える環境であれば、非常に心強いグッズです。
小型LEDランタン
これはキャンプやアウトドアにも使えるランタンです。電池式ですが、広範囲にも明るさが広がるので、集団での避難場所で役立ちそうです。
単3電池(4本)
前述の小型LEDにも使えます。持っていて損はないですね。
カンパン
非常食のリーディングヒッター「カンパン」。ブルボン製です。
えいようかん
これは初めて見ました。中身は羊羹です。栄養のある羊羹、えいようかん。井村屋製です。
カロリーメイトロングライフ
こちらも非常食の中核を担うカロリーメイト。チョコレート味。カロリーメイトって普通に美味しいですよね。
保存水(3本)
命の水。いくらあっても十分と言うことはないでしょう。
非常用給水バック
これは色々な用途があるようです。例えば、
- 水を入れて持ち運ぶ
- 濡れた衣料などを入れる
- 調理した食材などを持ち運ぶ
- 水を入れて凍らせて持ち運ぶ
使わないときはクルクル巻けば、場所を取りません。最大水位は3リットルまで入ります。
携帯用トイレ(2個)
基本的には小用を足す時に使うようです。臭いを閉じ込め、素早く液体を固めます。
トイレの凝固剤(10個入)
こちらもトイレ用の災害グッズです。このグッズの使い方は、まず便座に市販のポリ袋をセットして、用を足します。その後、この凝固剤をふりかけて、しっかりとポリ袋を締める。これでOKです。水道機能がストップした場合は、このような処理方法になるのでしょう。
人間ですから、生理的に排出されるものは、災害時だって止まりません。こういったトイレ用の災害グッズは、優先度は低いながらも、非常に重要ですね。そのへんに糞尿がまき散らされると、災害をさらに悲惨な事態にしてしまいます。
ポリ袋(10枚入)
これもいろいろ使えますね。前述のトイレ凝固剤を使う時も必要です。
3M防じんマスク(2枚)
どんな災害が起こるかわかりませんが、火事の場合はマスクは必須ですし、何か有害なガスが排出されている可能性もあります。マスクをして避難することはとても大事です。
スモークシャットアウト
これは、フードを頭からかぶって煙などを吸わないようにするためのものです。目や鼻から有害物質が入ることも防げます。
カイロ(2個)
災害が冬だった場合、厳しい寒さに襲われる可能性があります。カイロは助かります。
エマージェンシー3点セット(軍手、笛、ロープ)
例えば、瓦礫に押しつぶされたとき、笛があれば、地上の人に存在を知らせることができるかもしれません。また、軍手やロープを使うことで、救助活動、避難活動を優位に進めることができる場合もあるかもしれません。
冷熱遮断エアーマット
ストローで空気を注入して、簡易ベッドとして使うことができるものです。コンクリートで寝るのは容易ではないですが、こういったマットがあれば、少しでもゆっくり寝ることができ、疲労回復が促進されます。
レスキュー簡易寝袋
こちらは、雨や風をしのぐための非常用寝袋です。軽量でコンパクトです。
歯ブラシ(2本)
歯磨きできないのは気持ち悪いですね。
レインコート(男女兼用1組)
天候はこちらの事情を考えてくれません。非情な嵐に見舞われる可能性もあります。
レスキューシート
前述のレスキュー簡易寝袋の着用版です。羽織って雨風をしのげます。
ポケットティッシュ(2個)
あると便利。
ウェットティッシュ
あると便利。
三角巾
これはちょっといつ使うのか…炊き出しの時に、衛生的にいいかもしれません。
エイドクルー9点/爪切り
軽傷であれば、これらのグッズがあれば、自分で治療できます。あるいは、周りの人を治療できるかもしれません。避難時に細かい擦り傷、切り傷を負う可能性は高いので、非常に有用なセットだと思います。
- エチケットハサミ
- 耳かき
- 毛抜き兼ピンセット
- 爪ヤスリ
- キズテープM×3
- カラー綿棒×10
- ワンタッチ包帯
- コットンパフ×3
- 消毒スプレー
まとめ
重量は約4.5kgで軽くはないですが、リュックに必要なものが詰まっていて、いざという時にパッと持ち出せるのは便利です。
この防災セットは成人1人用です。例えば、子供二人の家族4人であれば、このセットを2つ備えておく必要があります。二人用だと以下のような防災セットも出ています。
価格は安くないですが、一度きりの支出で、災害時に備えられるというのは、むしろ安い方なのではないでしょうか。
私はこの防災グッズを買ったときに、保険料のようなイメージを持って買いました。生命保険は、自分が死亡した時に、家族などの生活を保障するものですが、この防災セットは、災害時に自分の生命を守るための保険です。それが、約1万円ぐらいであるならば、非常にコストパフォーマンスの良い保険であると感じています。
防災のプロからすればまだまだ足りないグッズはあるかもしれませんが、とりあえずはこの防災セットを自宅に完備して、『シン・ゴジラ』の2回目を観に行こうと思います。