さようなら、憂鬱な木曜日

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さようなら、憂鬱な木曜日

サラリーマンの投資ログなど

新卒フリーランスの若者に思うのは「会社という組織を利用しないのはもったいない」ということ

仕事・働き方 仕事・働き方-新卒フリーランス

やぎろぐというサイトを運営している八木仁平さんが、大学を卒業して4月からフリーランスとして活動するそうだ。

【新卒フリーランス】早稲田を卒業したのでキャンピングカー生活始めます - やぎろぐ

私はこの記事を読んだときに、「あーあ」と思った。「もったいないなあ」と。

基本的には他人の人生だし、好きに生きればいいのだけど、人生という長い道のりを長期的視点で見た場合に、その選択は本当に後悔しない選択なのだろうか、と感じる。

 

■会社という組織を利用する機会を失った

八木さんを見て思うのは、「会社という組織を利用して、自分が成長する機会を失ってしまったな」ということである。

ある程度の規模の会社であれば、新卒で入社してきた社員にかけるコストというのは膨大なものである。ビジネスマナーから業界知識まで、ありとあらゆる研修を受けさせる。入社から半年は現場に出ないで研修機関で研修させる、というところもよく聞く。まずはこの機会を失った。中途入社で研修に手厚い会社などほとんどない。中途入社は即戦力が前提であるからだ。

そして、会社というのは、自己を消耗させてその対価として給料をもらうためだけの場所ではない。様々な人がいる社会の中で、会社の看板を背負って様々な仕事ができ、自分の意識次第でたくさんのスキルを磨ける場所でもあるのだ。

八木さんは、「将来的に独立できるスキル」を求めて就職活動をしていたらしいが、私はその考えを、真っ当な考え方だと思った。そういう動機で会社に入るのも全然良いと思う。

会社としては、最初の数年はコスト要因として1人前に育て上げ、そこから利益を生める人材になったらその後数十年間で回収しようと考えている。しかしながら、「利益を生める人材」になった時点で独立してしまうというオプションも、こちら側は当然に持つべき権利なのだ。

 

■会社員生活から得られるものとは?

会社員というものをどこまで「縛られたもの」だと考えているのか知らないが、結局は「自分の意識次第」で動ける幅はどんどん広がる。最初から、「独立するスキルを獲得すること」を意識して仕事に取り組めば、無駄な残業などやる気も起こらないだろうし、不毛な出世競争にも気を使わずにすみ、ただ「スキルを獲得すること」だけに集中できるだろう。

専門的な知識を得て、経験を積めるだけでなく、会社で仕事をするということは、自然と社会性を身に付けられたり、チームで仕事をする時のノウハウだったり、仕事によっては仕事につながる人脈が形成されていくこともあるだろう。

それが、「会社を利用して成長する」ということだ。お金をもらって、さらに自分への投資も平行してやっていく。自分の将来のために、知識、経験、ノウハウを蓄積させていく。

当然、会社のために自分がしたくない仕事もやらなければいけない場面もたくさんあるだろうが、そういうことも結局は自分の能力になったりする。

どうして「新卒カード」にこだわるのかというと、会社の看板や人脈を利用して良い仕事をするにはやはり大きな会社の方がやりやすいし、そういう会社は新卒でしか入れない。中小やベンチャーだと「その会社でしか通用しないスキル」を磨かざるを得なかったり、忙しさに忙殺されてそこまで余裕を持てない場合が多いからだ。

既卒や中途で入社するというのは、やはり新卒に比べて圧倒的に障壁が多い。

 

■フリーランスとして一体何が出来るのか?

実際に、今八木さんがフリーランスとして活動したとして、一体何ができるのか。彼は何か「食べていくためのタネ」を持っているのか。

正直言って、社会人として見たときに、学生バイトしかしたことのない八木さんというのは、ドラゴンボールで言えばサイバイマン以下だ。話にならない。社会に出ても相手にされない。

彼が、「仕事するんでお金ください!」と言ったところで、「何が出来るの?」という感想しかない。

彼が何を武器にしてフリーと言い出したのか知らないが「物書き」としてやっていこうと思っているのなら、明らかに実力不足だ。彼のブログを読んで、彼を「プロの物書き」として認める人が一体どれだけいるのだろう

 

■「3年は会社を辞めるな」とは?

「3年は会社を辞めるな」というのは、「3年やっていれば1人前になれる」という意味ではない。「3年いても会社に馴染めないなら、合ってないから別を探せ」という意味である。

独立してやっていけるほどの専門的なスキルというのは、業種や職種にもよるけれど、3年やそこらじゃ到底身につかない。それほど独立してやっていくのは厳しい。彼が新卒で「フリーランス」と名乗り出したことに対して、違和感を覚える。今現在「フリーランス」としてやっている人に対しての愚弄である

 

■「フリーランス」とは大海へと航海すること

「フリーランス」として活動することが、陸から大海へ出ることと例えるならば、一般的には、陸地で、しっかりと入念に沈まない船を作って、準備を万端にして、航海に乗り出す。それが、十分な実力をつけて独立するということだ。彼の場合は、裸一貫で大海に飛び出してしまった感じだ。数時間は泳いで浮かんでいられるかもしれない。しかし、海水は体温や体力をどんどん奪っていく。どこまで浮かんでいられるのだろうか。

 

■あとはもう「やるしかない」

「他人の人生なんだから自由だろ!」という指摘もあるだろう。しかし、こっちだって自分の人生なんだから好きなことを言わせて欲しい。

私が危惧しているのは、このように「今たまたま稼げちゃってる」から新卒を捨ててしまおう、という流れが出来ることだ。ブログで何十万稼いでいる、という実績は、私からしたら「FXで数百万稼ぎました!」と同じ印象だ。「独立してフリーでやっていくこと」自体は決して悪いことではない。しかし、実力がないままに社会に放り出された時、それはとてもリスクのある選択だと言うことが、認識されなければならない。

八木さんの決断も結局のところ、高知の某ブロガーの影響が強いだろうし、今回の八木さんの選択によって、そういうことを感じる若者もいるかもしれない。

冒頭の記事のコメントでも、応援する声がたくさんあった。しかし、それは他人事だからだろうと思ってる。他人の人生だから、興味本位で気楽に見ていられるのだ。八木さんは知らないと思うが、昔、『電波少年』という頭のおかしい番組があって、その企画っぽいことをやろうとしている感じを受ける。「電波少年的キャンピングカー生活」。バラエティとして鑑賞するには面白そうだ。

私も応援している。だってもう新卒カード捨てちゃったんだもん。あとはやるしかない。駄目だったら、またその時にその先の人生を考えれば良い。若いうちは、考え方が数年で移ろいゆくものだ。今はとにかく頑張れとして言い様がない。頑張れ。

 

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