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サラリーマンの投資ログなど

3分でわかるセルフメディケーション税制|年間1万2千円超から医療費控除の対象に

3分でわかる政治経済と時事ニュース 3分でわかる政治経済と時事ニュース-セルフメディケーション税制

年が明けて、もうすぐ確定申告の季節がやってきますね。

実は、2017年の税制改正で、多くの方にとって少なからずメリットがあるかもしれない税制改正がありました。

それが、「セルフメディケーション税制」です。

これは、簡単に言うと、医療費控除の特例なのですが、毎年確定申告をされる方だけでなく、現在会社員で毎年会社の年末調整だけで終わっていた方も、このセルフメディケーション税制で、少なからずメリットを受けられる可能性が高いです。

ちなみに、来年の確定申告で影響してくる改正なので、今年の春の確定申告では適用できませんのでご注意ください。

この記事では、セルフメディケーション税制とは何なのか、どうすれば税制優遇を受けられるのか、などについてわかりやすく解説していきたいと思います。

3分も読んでいる暇はない!という方には一言だけ、「薬を買ったらレシートは捨てないでください!」。

 

セルフメディケーション税制とは?

医療費控除とは?

セルフメディケーション税制とは、冒頭でもちょっと触れましたが、医療費控除の特例です。

医療費控除というのは、去年までもあった制度で、「年間10万円*1を超える医療費を払ったら、その分に関しては所得から控除しますよ」というものです。(この制度自体は2017年以降も続きます)

年間15万円支払ったら、5万円を所得から控除しますよ、ということですね。

しかし、年間10万円の医療費を支出する方は、各家庭により事情は異なりますが、そこまで多くないのではないかと思います。

 

セルフメディケーション税制とは?

そこで、今回特例として出てきたのが、セルフメディケーション税制です。これは、「年間1万2千円を超えるスイッチOTC医薬品(市販薬)の購入について、超えた分は所得から控除しますよ」ということです。

ドラッグストアで売っているかぜ薬とかありますよね。ああいうものを年間合計1万2千円以上買うと、この税制優遇の対象になってくるわけです。

例えば、年間15万円のスイッチOTC医薬品を買えば、13万8千円が所得から控除されます。所得税率20%(年間所得330万~695万)の人であれば、27,600円の所得税が減税される計算ですね(さらに住民税が10%(13,800円)減税されます)。

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スイッチOTC医薬品って何?

ここで今回の税制の対象になってくるのが「スイッチOTC医薬品」というものです。これって一体何なのでしょうか?

大雑把に言ってしまうと、「薬局やドラッグストアで売っている薬」という認識で問題ないと思います。

対象となっている医薬品のリストを見てみましたが、バファリンやパブロン、ロキソニン、鼻炎薬のナザールや大正胃腸薬など、メジャーなものはほぼスイッチOTC医薬品になっています。

もっと詳しく対象医薬品を知りたい方は、以下の記事にまとめましたのでご覧ください。

医療費控除の特例対象OTC医薬品・市販薬全リスト|セルフメディケーション税制の手引き

 

どうすれば税制優遇を受けられるのか?

セルフメディケーション税制の対象となる医薬品を買ったら、その後はどうすればいいのでしょうか。税制優遇を受けるためのポイントは、大きく分けて4つあります。

対象の医薬品を買った時のレシートを取っておく

まず、一つ目は「レシートを取っておく」ということですね。これが一番大事です。支払ったことの証明です。

2017年から、ドラッグストアなどのレシートには、スイッチOTC医薬品を購入した場合、それがわかるようにレシートに記号が印字されたり、対象商品と分けられるなどの対応が取られています。

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(引用:セルフメディケーション税制 | タケダ健康サイト

なので、いちいち「これはどうかな?」と調べる必要はありません。対象医薬品の印字がされていたら、とりあえず、失くさないように保存しておきましょう。

さらには、対象商品のパッケージにこんなマークが表示されています。

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対象の医薬品すべてに表示されているわけではありませんが、このマークが目につくとわかりやすいですね。

 

健康診断や予防接種を受ける

実は、セルフメディケーション税制を受けるためには、一つ条件があります。それは、「健康の維持増進及び疾病の予防への取組として一定の取組を行う個人」であることです。

な、なにを言っているのかわからねー…状態になったと思います(笑)

簡単に言えば、「定期的な健康診断や予防接種を受けて、健康のために取組をしている人」が対象ですよ、ということです。

この取組を証明するためには、その検診の結果通知表や予防接種の領収書があればオッケーです。

「一定の取組」とその証明方法については、下記をご確認ください。

「一定の取組」の証明方法について(厚生労働省)

 

来年になったら、年間の対象医薬品購入の合計金額を計算する

二つ目は、年末か年明けぐらいに、年間の対象医薬品購入額の合計を算出しておきます。

もし、レシートが膨大である場合、数十分じゃ終わらないかもしれませんので、計画的な行動をオススメします。

購入のたびに、Excelで金額を入力していくなどの工夫をすると、年末年始の手間はぐっと減りますね。

計算した医療費控除で確定申告をする

三つ目は、仕上げの確定申告です。これは、実際に税務署に確定申告書を提出する、ということですね。申告書を出さなければ、医療費控除は受けられません。

確定申告のやり方をここで解説し始めてしまうとちょっと収拾がつかなくなりますので、全くわからないという方は、最寄りの税務署にお問い合わせください。会社員の方であれば、会社からもらった「源泉徴収票」と「医療費控除を計算した明細」と「医薬品を購入したレシート」を持っていけば、確定申告期間は申告相談ブースがありますので、そこで無料サポートを受けながら申告ができます。

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注意点とポイント

通常の医療費控除は受けられない

この医療費控除の特例(セルフメディケーション税制)を受けると、通常の医療費控除を受けられない、ということに注意が必要です。

この特例は、飽くまで「スイッチOTC医薬品の購入対価」に限定されているので、通常の医療費控除の対象となる通院代や手術代などは、対象になりません。

 

各家庭の事情によっては、現行の医療費控除を適用した方が有利なケースがありますので、十分にご注意ください。

 

納税する人じゃないと意味がない

この医療費控除というのは、簡単に言えば、「納税する金額が減る」ということです。

だから、「納税するほど所得がない」という方や、「住宅ローン減税などですでに減税されていて、納税額はゼロ」という方などは、そこからいくら所得を控除しても意味はありません。

 

家族のための医薬品でもOK

確定申告は個人名義でするものですが、この医療費控除については、「自己又は自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために支払った」ものであればOKです。

つまり、お財布が一緒の家族であれば、その人のための医薬品であれば、計算に含めても大丈夫です。

お子様についてはもちろん大丈夫ですし、共働きの家庭であっても、配偶者と家計を共同で担っているのであれば、配偶者の分も含めることができます*2

「扶養に入っているかどうか」で考えればわかりやすいかもしれません。

 

コラム なぜこの税制ができたのか?

さてさて、ここまで読んでいただいて、なんとなくセルフメディケーション税制についておわかりいただけたでしょうか。

この税制が出来た背景については、厚生労働省が以下のような発表をしています。

国民のセルフメディケーションの推進を目的としています。セルフメディケーションは WHO において「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当すること」と定義されています。セルフメディケーションを推進していくことは、国民の自発的な健康管理や疾病予防の取組を促進することはもちろん、医療費の適正化にもつながります。

(引用:セルフメディケーション税制に関するQ&A

要するに、「軽めの病気は自分で治しましょう」ということです。

昨今、医療機関の異常な混雑化が問題視されています。私も病院へ行って、数時間待たされることが何度もありました。

そういった医療機関の混雑化は、重度の患者の手当の遅れなどの問題を引き起こします。だから、しっかりと効果が認められた市販薬でセルフメディケーションしていきましょう、ということですね。

ただ、そうは言っても、本当にやばい時は、「セルフメディケーション税制が…」とか考えずに、病院へ行ってください。身体の健康は、小金よりよっぽど大事です。

 

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*1:年間所得200万以下の人は、所得金額×5%

*2:夫と妻が一つの支払いを重複して控除することは出来ません