さようなら、憂鬱な木曜日

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さようなら、憂鬱な木曜日

サラリーマンの投資ログなど

「仕事帰りの回転寿司は至福の時間」 一人回転寿司のススメ

グルメ グルメ-一人回転寿司

回転寿司が異常に好きだ。よく仕事帰りに一人で行く。

一般的に、回転寿司は一人で行くハードルが高いとされている。牛丼屋やハンバーガー屋、ラーメン屋は一人のハードルが低くて、焼肉屋や回転寿司は若干ハードルが上がるらしい。

私には、一人回転寿司のハードルが高いというのが、いまいち理解できない。これほど一人で入りやすい場所はない。一人暮らしなので、夕飯の支度が面倒なときなど、ふらっと入ってしまう。

一人で入るのが恥ずかしいのは、それが相対的なものだからだ。牛丼屋やラーメン屋は、一人客の割合が多い。しかし、焼肉屋や回転寿司は、比較的グループ客が多い。だからこそ、一人で行くと目立ってしまい、恥ずかしさを覚えるのだろう。

確かに、回転寿司はグループ客、そしてファミリー層が圧倒的に多い。一人で来ている客は、非常に少ない。

しかしながら、回転寿司にはカウンター席というものがあるのだ!そこは、一人回転寿司を愛するものに与えられた幸せの空間。テーブル席とは空間を隔てられた、別の時間が流れる場所。確かに私も、テーブル席に一人で座らされたら、少し居心地が悪いかもしれない。だが、カウンター席なら、誰も気にする必要はない。他に座っている客もほとんどが一人回転寿司なのだ。

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(出典:GIGAZINE

 

回転寿司の良いところは3つある。

1.入ってすぐに食べられるところ

2.どんな気分にも対応できるところ

3.おなかがいっぱいになったら、すぐに止めることが出来るところ

今や、回転寿司はファストフードである。大人気の回転寿司は、テーブル席ならば、多少待たなければいけないケースもあるが、平日夜のカウンター席なら、待つことはほぼない。入って3秒でトロ、である(3秒は誇張)。

それから、現代の回転寿司というのは、お寿司屋さんではない。アミューズメントフードパークと言える。私が足繁く通う「くら寿司」では、とんかつ寿司や、チーズサーモンなどの変わり種から、ラーメン、うどん、天丼、牛丼、デザートまで、多種多様なラインナップが揃っている。しかも、美味しい。寿司を数貫食べて、「なんか天丼の気分だなあ」と思ったら、ぴぴっとタッチパネルを操作するだけで、天丼がシャーっと運ばれてくるのである。なんという器の広さ!

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先日行った一人回転寿司の話。

その日、私は夕方くらいから「今日は回転寿司に行こう」と決めていた。経験のある人ならわかると思うが、そう決めるとお腹が回転寿司モードになる。寿司しか受け付けない胃袋になってしまうのである。その状態で、同僚から「ラーメン行こうよ」と誘われても、無理なのである。お腹が寿司モードになってしまっているのだから。

残った仕事をささっと終わらせて、私は家路についた。いつも行く「くら寿司」は帰宅途中の道すがらにある。私は、ニコニコ顔でくら寿司に入っていった。

平日夜でもけっこう混んでいた。テーブル席は30分待ちのようだ。しかし、私は一人回転寿司。タッチパネルを操作して、カウンター席優先で発券する。程なく、14番のお客様~!と呼ばれる。待っている人を尻目に、風を切ってカウンター席へ向かう。

10席あるカウンター席で、先客は2名。どちらも一人客だ。良い。テーブル席側の猥雑とした空気とはうってかわって、カウンター席の殺伐としたこの空気が好きだ。

席に着くと、まずは湯のみにお茶の素を入れて、熱湯を注ぐ。それから、前方のタッチパネルに手を伸ばす。

恥ずかしながら、私の嗜好は子供だ。オムライスやハンバーグが大好きで、光り物は食べられない。注文するのは、トロ、エビ、サーモン、穴子、生タコ、紋甲イカ…。小学生が好みそうなネタ。でもいいんです。周りの目など気にする必要はない。ここは、一人回転寿司の聖地、カウンター席なのだから。それらのネタを一気に注文して、しばしお茶を飲みながら待つ。

ここで、事件が起きる。若い女子三人組がワイワイ騒ぎながらやってきて、私の隣のカウンター席に三人並んで座ってきたのだ

女子A「回転寿司とかチョー久しぶりなんですけど(笑)」

女子B「マジお腹すいたわー」

女子C「やべーテンション上がるwww」

いやいや、こっちはマジでテンション下がるんですけど。独身サラリーマンの至福の時間に水を差されてしまった。おそらく、テーブル席の待ち時間の長さに業を煮やして、彼女らは「カウンターでもいっか」ということで、矛先を変えてきたのだろう。こちらとしてはいい迷惑だ。しかも、まだ一席ぐらい間を空けてくれればいいのに、真隣である。

そうこうしているうちに、新幹線(くら寿司の注文ネタは新幹線に乗ってやってくる)に乗って私の注文したネタが次々に運ばれてきた。私が一気に注文したものだから、カウンター席の私の机は、お皿で一杯になった。スーツ姿のサラリーマンが、一人でカウンター席をいっぱいにして寿司を食べている図。彼女たちにはどう映るだろうか。もし、最初から隣に人がいれば、私もこんなに一気に頼まなかった。もっと大人としての分をわきまえた注文の仕方をしていたに違いない。しかし、頼んだ時には、両隣に誰もいない、完全フリーの状態だったのだ。少し作戦を見誤った。

当然のことながら、彼女たちにとっては、私の存在などどうでもいいだろう。まったく気にも留めていない。しかし、こちらは気になるのである。自意識過剰であるのは百も承知だが、気になってしまうのである。しかも、注文しているネタが、サーモン(笑)、穴子(笑)、イカ(笑)。ここで、えんがわやサバを頼める大人になりたいものだ。

しかし、そんな悲哀を言っていても仕方がない。とりあえず、追加のあさりの味噌汁を頼んで、トロから食べ始める。美味しい。安くて早くて美味しい。やっぱり回転寿司は最高だ。次にサーモン。タコ、イカ…どれも美味しい。次々に皿があいていく。

隣の女子三人組は、どうやら女子大生らしい。就職活動の話をしている。大変だなあ。でも、運ばれてきた寿司と一緒に自撮りをするのはやめてください…。

くら寿司は、食べ終わった皿をテーブル手前の皿投入口に自分で入れて戻すスタイルだ。その投入口に皿を入れると、「びっくらポン!」という効果音が鳴る。スーツ姿のサラリーマンが一人で「びっくらポン!」をやっている姿は、隣に女子大生がいるとちょっと恥ずかしい。しかも、5皿捨てるとタッチパネルでルーレットが始まって、それに当たるとまた「びっくらポン!」と言って、上部にあるガチャガチャみたいな機械から、妖怪ウォッチだかなんだかのキャラクター商品が出てくる。完全にファミリー向けのシステムだが、たまに私もルーレットに当たってしまう。当たったガチャガチャの処理に困る。そして、運の悪いことに、隣に女子大生がいるこういう時に限って当たってしまうのだ。

「びっくらポン!!」

唸りを上げるガチャガチャ。私は気づかないふりをして、黙々と食べ続けた。スーツ姿のサラリーマンが一人でびっくらポン!を楽しんでいるのは滑稽だが、さすがに目を輝かせてガチャガチャを開ける勇気はなかった。ガチャガチャは寂しそうに、コロンと機械から出てきて、転がった。

楽しそうに話しながら食べる女子大生を横目に私は一人でも黙々と食べ終え、お会計を済ませた。今日は店じまいだ。帰ってコーヒーを飲んでゆっくりしよう。

 

帰り際に女子大生の横顔をちらっと見たら、三人ともすごく可愛かった。すべて許した。