今日のお昼、外出先の駅前の吉野家に入った。店内には、サラリーマン風男性2人と80歳くらいのおばあちゃんがいた。
私はカウンターに座るおばあちゃんの隣に、一つ席を空けて座り、店員に牛丼を注文してしばし待っていた。
ほどなく、隣に座るおばあちゃんが食べ終えて、会計をしようとしていた。カウンターにいたのは、日本語のたどたどしい中国人風の若者だった。
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店員「テポテトカド、アリマスカ?(Tポイントカード、ありますか?)」
おばあちゃん「は!?」
店員「テポテトカド、アリマスカ?(Tポイントカード、ありますか?)」
おばあちゃん「は!?」
店員、ちょっと困る。
店員「テポテトカド…、アリマスカ…?(Tポイントカード…、ありますか…?)」
おばあちゃん「え!?なに!?わたしわからない!!」
店員「アノ…、ポイント…、タマルヤツ…(あの…、ポイント…、貯まるやつ…)」
おばあちゃん「ポイント!?パチンコ屋のポイントカードならあるよお!」
(ここで牛丼を吹きそうになる私)
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そもそもが聞き取り難易度の高い日本語と、おばあちゃんがTポイントカードの存在を知っているのかどうか怪しいというコンボが、何やら滑稽な場面を創出してしまった。
その後、店員はあきらめて、何も言わずにレシートを渡していた。
おばあちゃんは「ポイント…ポイント…」と呟きながら店を出ていった。
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私が思ったのは、「Tポイントカード」というものは、ここまでに日常生活に影響を与えているのだということだ。
Tポイントカードがなければ、牛丼を食べて、お会計を済ませてそれで終わりだったはずだ。
しかし、そこに、「Tポイントカード、ありますか?」という一言が挟み込まれたことによって、今回の喜劇が生まれてしまった。
この影響をどう捉えるか。
私は、ちょっと可笑しくなってしまったから、「Tポイントカード=笑いの機会創出」ということでいいかなと思っている。今回に限り。